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ZINE 未知の駅Vol.5 特集:のこす

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[Message]
“普段から「何かのこそう」だとか、そんな野暮なことをいちいち考えて生きている人なんてそうそういないと思う。でも、だからといって「何もをのこさない」という人もまた、そうそういないのではないかと思う。歩けば「足跡」がのこり、触れれば「手垢」がのこる。喋れば「言葉」がのこるし、時を経れば「歴史」がのこる。人は、確かに日々、この世の中に何かをのこし続けながら生きている。そしてその大半が自然と忘れられ、跡形もなく消え去っていく。ただ、その中には、形を変えて次世代に引き継がれていくものも少なからずある。じゃあそれっていったい何なのか。なぜ、数ある痕跡の中からそれがのこされていくのか。いったい誰がのこしているのか。そんなことを考えてみたくて、今回の特集「のこす」を思いついた。

人なんて、生きてせいぜい80年くらいだろうか。そんな短い人生の中でできることなんて限られている。でも、だからこそ、自分の生を「自分の一生」という時間軸の中で狭く完結させてしまうのではなく、「自分がいなくなった“後”も続く果てしない世界」という時間軸の中の「ほんの一部」として広く捉え直したいと思った。そのような「過去」「現在」「未来」を繋ぐ一本の縦軸の中でならば、自分という小さな存在にも重要な意味や役割を与えられるのではないかと思ったからだ。そう考えると、ぼく「たち」にできることは結構あるような気もしてくる。

これまでの『未知の駅』では「横の繋がり」を意識して、各地のオルタナティブな動きを追い、その人たちのコラボレーションを試みてきたけれども、今回は少し視点を変えて「縦の繋がり」を意識しながら、子孫や祖先とのコラボレーションの可能性を考えてみたいと思った。たまたま同時代を生きることはできない/できなかった多くの人たちと、何か面白いことを計画したり、交流したりすることはできないのだろうか? そんなことに想像力を働かせながら取材・編集を進めてみた今回の号を、ぜひみんなに読んでもらえたら嬉しく思う。”(序文より)

[Contents]
「出会いが織り成す未来」(林秀一)
「ツイードのジャケットと、ある百姓の一生」栢木清吾(研究者)
「ローカルクラブがのこるミチ」有元健(大学教員)
インタビュー「7世代先の子どもたちにMother Earthを残す」(デニス・バンクス/聞き手・北條みくる)
インタビュー「『スペクテイター29号』ホール・アース・カタログ特集の舞台裏に迫る」(赤田祐一/聞き手・さぶ)
インタビュー「ようこそ、それとあれの間へ」(岡野奏恵/聞き手・さぶ)
インタビュー「出会うためのキッカケとしてのドキュメンタリー」(中森圭二郎/聞き手・さぶ)
「なーんも、のこしたくない」(福永一美)
「残される側として」(越寛生)
「〈残す〉ことへのアプローチ」(貫井隆)
連載「シロアリと生きる」第2回(池田理知子)
[FREE STYLE①]もりわきひとみ
[FREE STYLE②]大谷秋人

定価:500円(税込)
編集長:諫山三武
表紙イラスト:瓜生太郎
本文設計:友絵
写真:岩本良介
校正:向山美紗子
発売日:2014年4月15日

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